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ムーミン本で【モラン】を通して伝えたかったことを考える

投稿日:2014年1月19日 更新日:

モラン

今回ご紹介する「モラン」はムーミンキャラクターの中で一番嫌われているキャラクターかもしれません。

モランは忌み嫌われる対象としてムーミン本に描かれていますが、ムーミン(ムーミントロール)の勇気により変わりました。

このお話を深く考えると、どうしても連想されることが浮かんでしまいます。

photo credit: toshi.panda via photopin cc

このページの目次

モランは本当に誰からも愛されない冷たい魔物?

モランとは?

モランは世界でいちばん冷たい大きな灰色の女のまもので、冬や日没後の暗闇で活動し火やあかりを見るとよっていく習性がある。

はく息は氷になり歩いた場所は凍りつき、一時間以上すわり続けるとそこには永久に何も生えない、という完全なヒールキャラクターです。

モランはいつも一人でほとんどものを言わないので、だれにもモランが何を考えているのかが分かりません。

ムーミンのキャラクターたちにモランは理解ができず、存在自体が悪者なので「きっとモランに食べられちゃった」「きっとモランのしわざだ」など言われてしまうムーミンキャラクター。

さらにひどいのは、「モランという名前さえも口にしてはダメ」と言われてしまいます。

参考記事:ムーミン本のご紹介 〜たのしいムーミン一家〜

ムーミン(ムーミントロール)と心をかよわせるモラン

「ムーミンパパ海へ行く」では、ムーミン一家がヨットで夜の海を灯台のある島へ向かったときに、モランもヨットのあかりを追って島へ行きます。

ムーミン(ムーミントロール)が毎晩ともすカンテラをモランは毎晩見るためにやってきます。

モランが島に上陸すると、島は凍結の恐怖に震え上がりますが、ムーミンはモランに見せるためカンテラの明かりをともします。

カンテラの灯油がなくなって明かりがともせなくなっても、ムーミンはモランが気になりモランに会いにいきます。

モランはカンテラの明かりがなくても、ムーミンが来たことに喜び歌い踊って喜びます。

モランの孤独は開放され、心があったかくなったことでモランの体自体が暖かくなっていました。

ムーミンキャラクター【モラン】についてまとめ

モランは存在自体が悪いもので、誰にも理解されないことで氷のように心が冷えきってしまったことでモラン自身が冷えてしまったのです。

ムーミンが温かい心でモランを受け入れたことで、モランのなかに温かい感情が沸き起こったことで「冷えていた心が温まり」体も暖かくなりました。

この話を深く考えてみると、小中学校などで起きている直接的ではないいじめを連想してしまいます。

ある特定の子の存在自体が消えてしまう。

その子の名前さえも口にしてはダメな状況になってしまい、何か悪いことが起きるとその子が疑われてしまう。

私達の身の回りにも「モラン」はいませんか?

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