トーベヤンソンさんのムーミン本の中で「たのしいムーミン一家」をご紹介します。
たのしいムーミン一家は1948年に出版された本ですが、2014年に読んでもまったく古くささを感じない本です。
定番のムーミンキャラクターが勢揃いし、魅力的なサブキャラクターも出てくるこの作品をご紹介しますね♪
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このページの目次
ムーミン本「たのしいムーミン一家」のあらすじ
ムーミントロール達ムーミンハウスに住むみんなが、冬眠からさめたところから本編がはじまります。
ムーミントロールとスナフキンが不思議なぼうしを見つけたことからはじまる不思議な事件。
不思議なぼうしは「飛行おに」というムーミンキャラクターが落としたぼうしだったのですが、そのぼうしに物を入れると大変なことがムーミン達に起こります。
ぼうしが起こす数々の事件とそれに対処していくムーミントロールとその仲間達が最後に得たものとは?
ムーミンキャラクター達の幻想的でかわいい挿絵が印象的な「たのしいムーミン一家」。
普通に読むだけでも楽しいですが、大人が深く考えながら読み進めることもできる良い作品だと感じます。
例えば、「飛行おに」というキャラクターはあるものを長年追い求めていますがずっと見つからず深い悲しみにつつまれています。
一方でスナフキンが「どうしてみんなが持ち物をやたらに欲しがるのか分からない」と思っている表現が説明されていますが、物を追い求めることのむなしさを表しているかもしれません。
そういった深い読み方もできると思いますよ♪
ムーミン本「たのしいムーミン一家」に出てくるサブキャラクター
ニョロニョロ
ニョロニョロは口も聞けないので話している言葉は本の中には出てきませんが、圧倒的な存在感で「楽しいムーミン一家」に登場します。
ムーミンキャラクターとしても人気が高く、私が集めている「ムーミンキャラクター指人形」にももちろん含まれています。
ニョロニョロについては別途記事にまとめていますので、こちらもご覧下さい♪
飛行おに
飛行おにはムーミン本「たのしいムーミン一家」にしか登場しないムーミンキャラクターです。
不思議なぼうしを落とした落とし主が「飛行おに」で、あるものをずっと探していますが見つからずに悲しい思いをしているキャラクターです。
飛行おには超能力者のような扱いで、「黒いヒョウにのり空を飛ぶ事ができる」「なんと月にもそのヒョウにのって行く事ができる」「残念ながら太陽は暑すぎて行く事ができない、、」そんな存在です 笑
モラン
モランは「たのしいムーミン一家」の中では珍しく、暗く怖い存在として書かれています。
挿絵では分からなかったのですが、説明書きの中で「あのばあさんのすがたを見かけたのは」やスニフの「あのさびしい、夜の中に投げ出されているおばあさんから」といった言葉からおばあさんキャラクターということが分かります。
モランは、元々は自分がもっていた「あるもの」をトフスランとビフスランに取られたので追って来ただけのようなのですが、、
トフスランとビフスラン
トフスランとビフスランはモランから「あるもの」を取ってしまい、ムーミン谷に逃げて来た外国人(?)という設定です。
とても小さく、ムーミンママのハンドバックの内ポケットに入り眠る事ができるほどのようです。
2人はいつも手を握っている仲良し夫婦でもあります。
トフスランとビフスランはちょっと変わった言葉を話、ムーミントロールやスニフは最初わけが分かりませんでした。
ヘムレンさんは最初から2人の言葉が分かり、うまく話している姿から高い教養を感じますね。
マメルク
マメルクは大きな魚です。
ムーミンキャラクターと言っていいのか難しいですが、インパクトが大きくちゃんと名前がついていたのでお伝えします。
その大きさはムーミントロール達が乗ったそこそこ大きい船「冒険号」を引きずり回すことができるほどで、ムーミントロール、スニフ、スナフキン、ヘムレンさん、スノーク、スノークのおじょうさん6人が、やっとのことで担げるような大きさのようです。
そんな大きな魚ですが、ヘムレンさんが1人で7分の1も食べてしまいました 笑
ムーミン本「たのしいムーミン一家」のまとめ
大人が深く読みこむことができるムーミン本「たのしいムーミン一家」はとてもおすすめの一冊です。
童話として子供が読むのももちろん楽しい本ですが、ムーミンキャラクターたちの言葉を深読みしたり、飛行おにの悲しさとスナフキンの考え方を照らし合わせて考えることなどでより一層楽しめるのが「たのしいムーミン一家」だと思います。
何度読んでも新しい発見があると思います。
かわいいムーミンキャラクターと一緒の時間を過ごせるムーミンカフェで読む一冊として持参するのもいいですね♪