トーベ・ヤンソンさんのムーミン本は、いくつかのストーリーが密接に関わりあい1冊のムーミン本になっていることが多いですが、今回ご紹介する【ムーミン谷の仲間たち】は完全独立型の短篇集です。
このムーミンキャラクターによる短編は「本当に童話なの?」と疑問に思うほど深い内容になっていて、大人向けに書かれてる気がするほどです。
photo credit: pollenoid via photopin cc
このページの目次
【ムーミン谷の仲間たち】ムーミンキャラクター9人による短編あらすじをご紹介
春のしらべ「スナフキン」が主役
ムーミン谷を離れて旅をしているスナフキンと名前もない「はい虫」のエピソードです。
ムーミントロールのために聞かせる歌をもう少しで考えつくとき、スナフキンを崇める「はい虫」がちょっかいを出してきます。
すっかり歌が思いつかなくなったスナフキンはそっけない態度を「はい虫」にとりますが・・・
参考記事:スナフキンが考える「物」に関する名言
ぞっとする話 「ホムサ」が主役
想像力が豊富なホムサの子供が、自分の空想に振り回されてしまうエピソードです。
ミー(リトルミイ)と出会いますが、観察力が優れたかしこいミイがホムサに伝えたかったこととは・・・
この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ 「フィリフヨンカ」が主役
おばあさんが昔住んでいた古い大きな家に住むフィリフヨンカのエピソードです。
ものや伝統を大切にするフィリフヨンカとしての義務をまっとうしているフィリフヨンカは、いつも大災害におびえています。
本当の大災害がすべてをさらっていってしまった後、フィリフヨンカが感じたことは・・・
参考記事:ムーミンキャラ【フィリフヨンカ】は自分で自由を奪っている私達?
世界でいちばんさいごのりゅう 「ムーミントロール」が主役
ムーミントロールが小さな小さなりゅうを見つけ家に持ち帰ります。
このりゅうはスナフキンを慕ってしまうので、ムーミントロールの気持ちは複雑に動きます。
心優しいスナフキンが最後にとって行動は・・・
しずかなのがすきなヘムレンさん 「ヘムレンさん」が主役
ムーミン屋敷に住んでいるヘムレンさんとは違うヘムルの「ヘムレンさん」の話です。 ※ややこしいですね、、
あまり年をとっていないヘムレンさんですが、老後の年金で一人でゆっくり暮らしたいという夢をもっています。
そんなヘムレンさんに一人になれるチャンスがやってきますが・・・
目に見えない子 「ニンニ」が主役
ニンニは皮肉を言われずぎて、口が聞けなくなり、おこることも遊ぶこともできなくなり、透明人間になってしまいました。
ムーミンの仲間たちは、そんなニンニに対して見えるようにしてやろうなどとは考えず、一人ひとりが違った個性で関わっていきます。
その結果・・・
ニョロニョロのひみつ 「ニョロニョロ」が主役
ニョロニョロというかムーミンパパが主役のエピソードです。
ムーミンパパは冒険癖があり、その日も前に見たニョロニョロが気になって家を飛び出してしまいます。
なぜかニョロニョロと一緒にボートに乗り旅をすることになり・・・
参考記事:ニョロニョロとはいったい何?
スニフとセドリックのこと 「スニフ」が主役
これもスニフが主役ですが、スナフキンが大いに関わってきます。
スニフが大切にしていたおもちゃの犬「セドリック」。
ムーミントロールが「大事なものを人に上げると10倍もの素晴らしいことが返ってくる」という話を聞き、さほど好きでもない人にあげたことが話の発端です。
スナフキンがスニフのためにとっておいた「ママのおばさん」のとっておき話をしてくれたのですが、それを聞いたスニフは・・・
もみの木 「はい虫」が主役
ムーミン屋敷ではみんな冬眠についているクリスマス。
あるヘムルに起こされてしまったムーミン一家が想像したクリスマスとは・・・
「ムーミン谷の仲間たち」のまとめ
9つのの短篇がまとまったムーミン本ですが、一つ一つ読み応えがあり、何度も何度も自分に置き換えたりして読みなおしたいエピソードばかりです。
その中でもスナフキンの影響は大きく、スナフキンが好きな方にもオススメの本ですよ♪