トーベヤンソンさんの処女作「小さなトロールと大きな洪水」は、ムーミンシリーズ第一作ですが、ムーミン本の中で一番さいごに国内で出版された異色のムーミン本です。
「小さなトロールと大きな洪水」が1945年に初版が発行されてから47年後の1992年の日本国内で出版されることになった不思議(?)なムーミン本をご紹介します♪
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このページの目次
ムーミン最初の本「小さなトロールと大きな洪水」レビュー
「小さなトロールと大きな洪水」あらすじ(概要)
ムーミントロールは冬ごもり(冬眠)をするのですが、冬ごもりをする家をたてる場所を探してムーミントロールとムーミンママが森の中を旅するお話です。
ムーミンパパがそれまで住んでいた場所を離れて戻ってこないので、ムーミンママは心配しています。
旅の途中でムーミンママとムーミントロールはスニフと出会い、一緒に冬ごもりをする場所を探します。
ムーミンパパの足取りがいくつか発見されたのでムーミンパパを探すことに。
ところが、大洪水で流されてしまったムーミンパパからのエスオーエスを見つけたムーミンママ達はびっくり!
果たして無事にムーミンパパを見つけることができ、一緒に生活できるようになるのでしょうか?
「小さなトロールと大きな洪水」に登場するムーミンキャラクター
ムーミントロール
ムーミンシリーズの主人公です。
今回のムーミン本では、少し怖がりな部分が見えますが、やさしく勇気があるキャラクターは最初から変わらないものでした。
ちなみにムーミントロールというのは「名前」ではなく「種族」を表す言葉です。
動物で言えば、「ぞう」とか「らくだ」というものですね。
ムーミン本で出てくる名前のようなものは、だいたい「種族」を表しています。
ムーミントロールについての参考記事:ムーミンキャラクターを”かわいい”で採点♪ ムーミントロール(主人公)
スニフ
ムーミントロールの最初の友達はスニフでした。
どうしてムーミンハウスで一緒に暮らす事になったのか、「小さなトロールと大きな洪水」を読めばその背景が良くわかるようになります。
こわがりで高価なものが好きなのは、第一作目からでした 笑
スニフについての参考記事:ムーミンキャラクター「スニフ」はムーミントロール最初の○○だった!?
ムーミンママ
ムーミントロールのお母さん。
今回のムーミン本では主役といってもいい、ムーミントロール達を引っ張る役回りです。
冬ごもりをするための家をたてるために、日当りの良い場所を探しています。
ムーミンパパ
ムーミントロールのお父さん。
放浪癖があり、ニョロニョロと一緒に家族を置き去りにして旅に出てしまったダメなお父さん。。
ありきたりのムーミントロール(ここでは種族のこと)ではなく、いつでもどこかへ行きたいと思っていた。
ニョロニョロ
ムーミンパパがついていってしまった「トロールのお化け」のようなもの。
ふだんは目に見えないけれど、あたりがしずまりかえった夕方などにニョロニョロたちの歩き回る音が聞こえることもある、そんな存在。
世界中を放浪していて、なにひとつまわりに関心をもたない、感情をもたないお化け。
ニョロニョロはなんと船も操作できます。
そんなニョロニョロにムーミンパパは心を奪われたようです。。
ニョロニョロ参考記事:ムーミンキャラクター ニョロニョロとはいったい何?
チューリッパ
ムーミントロールたちと少し一緒に行動したチューリップの中に住む少女。
青くて光る長くとても美しい髪をもっています。
アリジゴク
ムーミンママをひどい目に合わせたライオンのような姿のいやなやつ。
砂にあなをほるスピードはものすごく速い。
「たのしいムーミン一家」にも出てきますが、「小さなトロールと大きな洪水」でやられたことをムーミントロールがやり返します 笑
海のトロール
ムーミントロールと姿は似ているけれど海で生活するムーミントロールとは違う生き物。
船を操る事がとても上手で、荒らしにあったムーミントロール達を助けてくれました。
Amazonで「小さなトロールと大きな洪水」の評価はどう?
講談社文庫の文庫版 評価4.6(6件)
ムーミン谷の彗星よりも前、ムーミンシリーズの始まりのお話。
ムーミン一家とスニフとが出逢い、ムーミン谷へと辿り着くまで。
絵は古く、ストーリーは短く、ヤンソン氏の書き始めの文章がちょっとぎこちなくもある1冊。
但し、・・・ (レビュー引用)
文庫版のメリットはズバリ価格です。
「小さなトロールと大きな洪水」の単行本価格は470円なので、気軽に買えるお値段ですね♪
デメリットとしては字が小さいのでお子さんには読みにくいところです。
挿絵も小さいのでムーミンの世界観が少し薄れてしまうかもしれません。