エンマは「ムーミン谷の夏まつり」にしか出てこないキャラクターですが、なかなか素敵な名言を残しているのでご紹介します♪
エンマは、大洪水のためにムーミンハウスにいられなくなった際、流れてきた劇場(!)に元々住んでいた劇場関係者です。
ただ、ムーミンキャラクター達と出会ったときには劇場関係者はエンマしか残っておらず、そのためかムーミントロール(ムーミン)達と当初は仲良くなれず、とんでもないトラブルも巻き起こすことに、、
photo credit: bartek.langer via photopin cc
エンマのエピソードと「好きなことを知ってる大切さ」
エンマはみんなと一緒に食卓をかこむこともなく、何も言わずに食卓から自分が好きなチーズをもっていってしまうようなひどい性格です。
しかも、劇場を固定していた綱をみんなに内緒でほどいてしまい、ムーミントロール(ムーミン)とスノークのおじょうさん(ノンノン、フローレン)が置き去りにされてしまう、というひどいことをしてしまいます。
結局「ムーミン谷の夏まつり」の中ではそのことをお詫びすることもなく終わってしまったのですが、ムーミンママが「わたしに劇場のことを、すこし教えてくださいません?」と話を振ってから態度が一変します。
参考記事:「ムーミン谷の夏まつり」あらすじを紹介♪ 登場するムーミンキャラクター情報も
ムーミンママに伝えたエンマの劇場への思い
エンマがムーミンママに伝えた言葉でが印象的でした。
劇場というもんは、おまえさんがったの客間でもないし、船つき場でもないわさ。劇場は、世界でいちばんだいじなものじゃ。そこへいけば、だれでも、自分にどんな生きかたができるか、見ることができる。してみる勇気はのうても、どんなのぞみをもったらよいか、それからまた、ありのままの自分はどうなのかを、見ることができるでのう。
「劇場にいけば自分にどんな生きかたができるか見ることができる」人生の疑似体験ができるとエンマは言っているのですね。
自分が好きなことなら変わることができる
演劇のリハーサルでは、うまくいかないとムーミンパパやミムラねいさん、ムーミンママやホムサが好き勝手互いに言い争います。
それをエンマが収束させます。
もうこなりゃ、くそおちつきに、おちつくことさ。そしたら、ひとりでに、うまくいくわい。それにな、お客ちゅうもんは、なんにもわからんのじゃ
さらに、
だれとて、まちがいはするわい。みんな、よいかのう?
ムーミンたちの食卓に入ることなくチーズを黙ってとっていった、あのエンマからは想像できない態度です。
「ムーミン谷の夏まつり」では、好きなことをできる喜びは人を変えることができるし変われる、ということを伝えたかったのかもしれませんね。