東京都心を45年ぶりの大雪が襲い27cmもの積雪があり大変な状況になりましたが、皆さん大丈夫でしたでしょうか?
我が家の場合、親は必死で雪かきしていましたが子どもたちは雪だるまを作ったり「かまくら」を作ったりと楽しんでました。
そんな姿を見ると、ちょっとだけ雪が降って良かったな~、と思いますね。
photo credit: Pavel P. via photopin cc
このページの目次
ムーミンが初めて雪が降っているのを見た描写が凄い!
ムーミン達は冬ごもりをする
ムーミンに出てくるキャラクターの多くは寒い冬の間は冬眠する種族たちです。
スナフキンは冬眠しないので、冬の間は各地を旅して春になってムーミンたちが目覚める頃にムーミン谷に帰ってきます。
そんなムーミンたちなので、冬の間に自分たちの周りで起こっていることを知りません。
雪が積もっているのも、降っているのも見たことがないのです。
ムーミンが初めて雪が降っているを見た時の言葉
そんなムーミンがひょんなことから冬眠中に目を覚ましてしまい、一人で外を冒険しているうちに雪が降ってきました。
このときの描写や言葉が素晴らしいのでご紹介しますね♪
ひとひら、またひとひらと、まいおりてはムーミンのあたたかい鼻面でとけて消えてゆきます。
思わず、空に向けて前足をのばし、とまらせた雪に、うっとり見とれてしまいました。
天をあおぐと、雪が、ムーミンの顔をめがけて集まってくるみたいに落ちてきます。
トロールは、羽毛のように柔らかく軽い雪が、こんこんこん、ふってくるのに見入っていました。
(雪って、こんなふうにふってくるんだ・・・)
ムーミントロールは、つぶやきました。
「ぼく、雪って、下からはえてくるんだと思ってたよ!」
出典:ムーミン谷の冬
キレイで素晴らしい表現ですよね。
こんな風に雪を感じられたらとても素敵です♪
今回の都心や太平洋沿岸を襲った大雪は、激しい風とともに横殴りだったのでムーミンが見たような軽い雪ではありませんでしたが、雪も悪いものじゃないなー、とムーミンの言葉を聞くと思いますね。
ぼく雪って下からはえてくるんだと思ってたよ!
この言葉を聞いて「なるほど!雪が降っているのを見たことがなければ、まさに下から生えてくるように見える!」と思わずうなずきました。
ニョロニョロが種から生まれてくるように、雪も何かの種から生えてくるような植物のようなものだと考えてもおかしくないです。
ムーミン本作者のトーベヤンソンさんの表現力やものの見方の多様性を感じずにはいられないですね。